
千葉県検見川に無線送信施設「検見川送信所」の廃墟があります。

めちゃくちゃキュートなたたずまい。
「検見川送信所」は1930年に日本発の国際放送を行い、大戦中は通信拠点として使われた歴史的にも重要な建物。
詳しい説明はwikiなんかをみてもらうとして、そんな貴重な施設跡が住宅地の空き地にぽつねんと佇んでいます。

窓は全て鉄板が張られており侵入者を拒んでいます。
心霊スポットとしても有名な為、このように厳重になっているんでしょうね。

丸みのある独特のモダンなデザインは建築家、吉田鉄郎氏の手によるもの。
軍事拠点とは思えないキュートさ。


すぐ横にあるちいさな塔。

千葉市地下水位観測所と書かれています。
このような施設もあったのですね。

立て壊す予定だったのが保存委員会の発足により、現在は今後の運用方法を検討中との事。
建物の目の前で親子がキャッチボールしてたり地域に根付いているなぁという印象でした。
ちなみにこの撮影を行ったのは去年の今頃。
その数日後に盗んだ重機による建物の破壊活動(窓をふさぐ鉄板が破壊されていた)があったようです。
おそらく怖いもの見たさに中に入ろうと無茶をしたんでしょう。
人のことをとやかく言う資格はまったくありませんが、歴史的な建造物がつまらない理由で破壊されるのは悲しいものです。